amazon goに行ってみた コンビニエンスストアとは別もの

2017年1月22日に一般向けにもオープンしたシアトルのamazon go。
早速行ってきました。

レジ不要のコンビニ!?amazon go

シアトルのamazon go。

当初は2017年中に一般向けにもオープンする予定だったものの、結局オープンは2018年の1月下旬。

シアトル空港に到着後、レンタカーをチェックアウト。
シアトル中心部のamazon goを目指してフリーウェイを運転していきました。

利用にはアプリをインストール

amazon goを利用するには、まず、専用アプリをインストール。

Amazon Go
Amazon Go
開発元:AMZN Mobile LLC
無料
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英語のアプリですが、amazon.comのアカウントがあれば簡単に設定可能です。

amazon.comのアカウントは前もって作っておこう

日本にもあるamazon。
実は世界中ほとんどのamazonは共通アカウントなんですが何故か日本は別。

また、居住国を変更することも可能ですが、問題が発生する場合も。


amazon goに行って買い物をしたいのであれば日本のアカウントとは別にアカウントを作成することをお勧めします。
なお、複数アカウントは禁止されているという情報もありますが、それは販売用アカウントのこと。

購入用アカウントは複数登録しても問題はありません。

待ち時間20分 誘導スタッフ多数

近所の駐車場に車を止めて、amazon go へ。


並んでるじゃん。


オレンジ色の服を着た人がスタッフ。

20分くらいの待ち時間があることと、エコバッグをもらいました。


ちなみに、2月になってからは、ピーク時間でも行列は解消しているとの情報。

店舗の外側はReady to Eatと言われる軽食を作るスタッフの作業をするスペースになっています。


入口手前で、アプリのバーコード画面を確認されます。

画像は加工しています

けっこう、アプリをインストールしていない人がいました。
行列の原因だわ。


店内に入りました。

天井にはカメラやセンサーがびっしり



店内はカメラやセンサーがたくさん。

店舗面積は約50坪。
日本のコンビニエンスストアより若干広い。
ゲートの前の店内には最近日本や台湾のコンビニエンスストアで流行っているイートインコーナーもあります。

店内の陳列はこんな感じ。


いわゆる中食商品がオープンケースに並んでいます。

店内にはアメリカで流行っているmeal kitも


店内は入り口すぐにすぐ食べられる商品、奥の方に調理が必要な商品、一番奥に酒類が陳列されています。

購入品確定は退店後20分以上

今回、買い物にあたって、かなりシステムを惑わすようなことをしてみた。

入った時は赤色のジャンパー。
店内で脱いでみた。

そして、エコバックに入口に近い商品から入れて、店内奥のmeal kitを入れえた後で、酒売場の横でエコバックの商品を一度全部出して、一番かさばるmeal kitを一番下に入れてみた。

また、商品を取る時は隣のスペースから手を伸ばして、一番後ろにある商品を取ってみたり。

紙袋をおみやげがわりにスタッフに断ったうえで、たくさんもらったり。

店外に出て、駐車場へ。
まだ、確定しません。

車でユニオンバンクへ。
まだ確定していません。

ユニオンバンクで所用を済ませ、アプリを見たら、ようやく確定していました。
20分以上。


これ、かなり認識に時間がかかっています。
でも、間違いはなかった。

ただ、本当に自動!?
もしかして、カメラを見ている人がいて、半自動で確定させているの課と思うくらいでした。

ネットなどでは10分程度で確定しているという情報も。

コンビニエンスストアではない 多店舗展開には課題も

ネットでは無人コンビニともてはやされているamazon go。
利用した印象はコンビニエンスストアではありません。

利用客の回遊を無視した商品陳列

まず、感じたのは利用客の回遊を無視した商品陳列。
これ、センサーでの読み取りを考えて陳列しているのでは?
Ready to Eatを目的買いする利用客は店の奥には入りません。

実はコンビニエンスストアは利用客の回遊する時間や購買について研究を重ねて陳列場所を考えています。

ちょっと前の論文ですが、名古屋大学の教授が2008年にWinter Simulation Conferenceで発表した内容がありますので興味のある方はご覧ください。
英語です。

商品構成がデリカテッセン

販売されている商品の陳列量を考えてもコンビニエンスストアではありません。
デリカテッセンにおまけで食品が置いてある程度。

アメリカのコンビニエンスストアはともかく、日本のコンビニエンスストアの売りである利便性はまだまだといった印象です。

週末休みだし、営業時間も短い。

コンビニエンスストアの客層と合致しない

一番の大きな問題はコチラだと思います。

そもそも、アメリカのコンビニエンスストアって目的買いで行くような場所ではありません。
ガソリンスタンド併設店でついで買いするような感覚。

アメリカで何回も利用したことがありますが、深夜に利用するのはちょっと怖い。

日本でもコンビニ土下座強要事件がありましたし、先日私が個人的に利用した東京23区内の店舗では平日の午前中なのに酔っ払いが「誠意を見せろ」と言っているのを目撃しました。

一方、amazon goの客層は私のような冷やかし客はともかく、かなり高感度で所得が高い層が利用しているもよう。
amazonの本社があるような場所ですから、当たり前と言えば当たり前ですが、アメリカでも日本でもかなり都心部でもない限り展開がうまくいくのか疑問。

商品の価格はスーパーなどと大差なく感じましたが、大容量のまとめ買いが基本のアメリカではなおさら難しいと思います。

システム機器の設置にはいくらかかるの?

天井に張り巡らされているカメラなどのセンサー。
陳列ゴンドラにもセンサー。

コンビニエンスストアでも防犯カメラはありますが、現状の設置台数の数十倍となる機器の設置料はいくらになるんでしょう。
月々リースとしても、人件費の方がまだ安いレベルです。

amazon go。
話のネタにはいいけど、まだ、あくまでも宣伝用といった印象でした。

今回購入した商品のレビューは以下の記事をご覧ください。

amazon go 商品レビュー 日本のコンビニレベルには達していません


amazon go
2131 7th Ave, Seattle, WA 98121 アメリカ合衆国
営業時間 月~金曜日 7:00-21:00

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