そのような状態でも国主導の携帯料金見直しから、海外でスマホを始めとするデータ通信を利用する場合のおすすめも変わってきました。
楽天モバイルでのiPhone取り扱いが開始されたため記事内容を更新しました。(2021年5月)
一部を除くiPhoneで公式に利用可能のアナウンスがあったため記事を更新しました。(2022年4月)
海外データ通信の移り変わり
海外でのデータ通信、今ではホテルのwi-fiは無料、観光客が良く行く場所だけでなく、探せば無料wi-fiスポットもかなりあるように。
海外ではホテルで電話回線を利用したプロバイダのローミング接続を利用。
そういえば、ユナイテッド航空のレッド・カーペット・クラブも各テーブルに電話が置いてあり、電話回線をパソコンに接続できるようになっていたんだよね。
その後、iモードやEZwebといったパケット通信が出来るようになったものの、海外ローミングの料金の高さから海外では安心して使えるようなものではなく。
スマホが出てからもこの状況は変わらず、料金の安かったレンタルのポケットwi-fiを持ち歩くように。
simフリーのスマホが出始めた頃に、現地でプリペイドsimを手に入れるように。
シンガポールでSingtelのプリペイドsimを手に入れたのが最初、その後4G対応した際にsimを変えたものの、現在でも回線は生きている状況。
アメリカでも最初、t-mobileのプリペイドsimを手に入れたが、期間延長するために固定費がかかっている状態であり期限が切れた時に破棄。
数年前からは渡航のたびにamazonでアメリカ用のプリペイドsimを購入。
ヨーロッパなどは現地でプリペイドsimを探すと思いのほか安いプランのsimカードがあることもあったけど、観光の合間にsimカードを探すのも面倒だし時間の無駄と思うように。
加えてamazonではかなり安い場合もあって、現地での購入金額とそれほど変わらずに、あるいはそれよりも安く手に入れることもできるようになった。
海外でのデータ通信使用量はどのくらい?
最近でもパソコンやタブレットを持っていくことはあるものの、使用するのはたいがいwi-fiがある場所。
となると現地でローミングなどを利用して使用するのはスマホのデータ通信。
実際にどのくらいデータ通信を使用したのか、ここ2~3年の記録で確認してみよう。
ちなみに通話は全く利用せず。
シンガポール 3泊4日 460MB
Google Map をフル活用。
バス移動の際に経路や運行状況を確認。
街歩きの際の経路確認や店舗情報などのチェック。
動画は見ていない。
ホテル・空港以外では無料wi-fi SPOTは利用しなかった。
メールはGmail、lineも利用。日本と同じ設定で利用。ただし、ほとんどのメールは通知のみポップアップで確認しデータ通信時は使用せず。lineもごく親しい友人のみのやりとりだけにした。
アメリカ 6泊8日 970MB
Google Map をフル活用。
また、滞在期間のうち2日間はカーナビとして利用。地図情報はあらかじめダウンロードしておいた。
街歩きの際の経路確認や店舗情報などのチェック。
同じく動画は見ていない。
ホテル以外では無料wi-fi SPOTは利用しなかった。
ホテル・レストラン・空港以外では無料wi-fi SPOTは利用しなかった。
メールはGmail、lineも利用。日本と同じ設定で利用。ただし、ほとんどのメールは通知で確認しデータ通信時は使用せず。lineもごく親しい友人のみのやりとりだけにした。
スイス 7泊9日 1.9GB
ホテル・長距離列車利用時はwi-fi。
それ以外は同行者のスマホ1台テザリング。
それ以外は同行者のスマホ1台テザリング。
シンガポールの時と同じような利用であった。同行者もほぼ同じくらい。
ただし、SBB(スイス鉄道)のアプリをフル活用。
乗車券の購入や検札時の提示、時刻の確認、時刻変更の確認などに使用した。
そもそも、プリペイドsimも2~4GBのプランを使用していたこともあり、意識的に利用しないようにしていたことは否定しない。
楽天モバイルなら海外利用が実質無料も
ここで楽天モバイルの料金プランを考えてみたい。
楽天モバイルは一つのプランだけなのでこのプランの場合だけ考えればいい。
ちなみに、今は一つ前のプランで契約中でも2021年4月1日にこのプランに統一されてしまう。
海外での利用は2GBまで。
データ利用量については楽天回線エリア、パートナー回線エリア(国内)、パートナー回線エリア(海外)全てのエリアでカウントされるのが特徴。ちなみにデータ高速モードをOFFにしていてもデータ利用量はカウント。
データ通信料は1GBまでは無料。それを超えると有料となるが、3GBまでなら税込1,078円、20GBまでなら2,178円、20GBを超過すると3,278円となる。
すなわち、普段、楽天モバイルを日本国内で使用していない場合は1GBまでなら無料で海外でもデータ通信が利用でき、1GBを超過して2GBの範囲内であっても1,078円で利用できる。
また、通常日本国内で利用している場合でも1~2GBの範囲で収まるのであれば、海外滞在中は日本国内での利用が無いため気にする必要は無いだろう。
「海外での着信」と「日本への通話・SMS」は無料
通話料に関しては海外での着信は通話・SMS共に無料。
日本への通話・SMSは無料となる。
データ容量追加は1GBあたり500円
楽天モバイルは海外容量のデータチャージが可能。
金額も1GBあたり500円(非課税)と比較的安い水準である。
楽天モバイルでの海外ローミング注意点
楽天モバイルの海外ローミングでのデータ通信のメリットをここまで書いてきたが、デメリットも考えていこう。
iPhoneは海外ローミング要確認
2022年4月現在、以下のiPhoneは公式アナウンスで使用可能とされています。
ただし、iPhone12 miniより前に発売された機種についてもほとんどが海外でのAPN自動設定ができるため実際には使用できるものと思われますが、公式には使用可能のアナウンスがされていませんのでご注意ください。
- iPhone12 mini
- iPhone12
- iPhone12 Pro
- iPhone12 Pro Max
- iPhone13 mini
- iPhone13
- iPhone13 Pro
- iPhone13 Pro Max
- iPhoneSE(第3世代)
以下の部分については2021年当時の内容になります。
当初記事を紹介した頃は楽天モバイルの公式ホームページでiPhoneは海外ローミング使用不可とされていたこと。
主に楽天回線での利用について書いてあるページだが、ページ中ほどにある楽天モバイルでお手持ちのiPhoneが使えるかを確認するでiPhoneの機種を選択してみると以下のような画面になっていた。
海外66の国と地域 グローバル無料が×となっており、利用不可。
この画面はiPhone12だが、他のiPhoneでも利用できない。
2021年5月現在は次のような画面となる。
グローバルローミングの欄が消えている。
これは酷い。
海外のキャリアやBandが公開されていない
これは楽天モバイルに限った事では無いが、海外の使用Bandが公開されていない。
SIMフリー端末やSIMロック解除をした端末を準備する必要があるのはプリペイドsimを利用した場合と同じだが…
一部の端末については対応状況を確認できる。
たとえば、GoogleのSIMフリーPixel 4aを調べてみよう。
楽天モバイル公式スマートフォンとなっており、全ての機能が利用できるためAPNも自動で設定される。
では他の機種も見てみよう。
OPPO Reno3 A ワイモバイル版
一部の機能が利用できる。
APNが自動設定できないので手動で設定をしなければならない。
APNの設定内容は以下ページで確認できる。
APNが自動設定できないので手動で設定をしなければならない。
APNの設定内容は以下ページで確認できる。
ホームページに掲載されていない機種の利用可否が確認できない
自分のスマホがSIMフリーであってもそもそも周波数が対応していなければ使えない。
掲載されているスマホであれば以下のページで確認できる。
先程のOPPO Reno3 Aを北米で使う場合の対応は以下の通り。
4GLTEも3Gも対応。
掲載されていない機種も対応Bandが分かっていればある程度推定は出来るが、実際に現地で利用できるか不安は残る。
海外での通話は Rakuten Link 利用限定
海外で通話する場合はRakuten Linkの利用が必須。
発着信共に通常の電話機能は利用できない。
実はこのRakuten Linkが使用しずらい。
私が日本で楽天モバイルをメイン回線としない理由がこのアプリ。
発信は問題ないもののいつの間にかログアウトして着信やSMSに影響がある事が発生する。
楽天モバイルではRakuten LinkをスーパーコミュニケーションアプリRCSとしているが、自らスーパーを名乗るアプリは何かしら問題が多い。
そもそも日本語でのスーパーアプリは単に統合アプリの事を指す用語だったが、自らのことをスーパーアプリとして広報していたファミリーマートのファミペイが飲食店での半額還元時に決済集中でサーバーダウンしキャンペーン中止、その後数日決済機能が一部利用できない状態になっていたことは記憶に新しい。
楽天モバイルにはスーパーの名に恥じないようにRakuten Linkを改善していってもらいたい。
通話料やSNSの料金は要注意
データ通信や着信無料は優位性があるものの、海外への通話やSMSは無料ではない。
海外にいる時に日本への通話やSMSは無料だが、海外への通話やSMSは有料となる。
2GB超過後の速度は128Kbps
データ通信が2GBを超過してしまった場合は使い物にならない速度になってしまう。
ただし前述のとおり、1GBあたり500円でデータチャージが可能。
2GBを使い切ったあと、そのまま我慢して128Kbpsで通信していてもデータ利用料のカウントに含まれてしまう。
ライトユーザーなら楽天モバイルはおすすめ
結論。
海外利用が一か月あたり1GBでおさまるのであれば無料、2GB以上の場合は国内での利用状況にもよるが比較的安い料金であると思う。
現地のプリペイドSIMでは現地の電話番号を持てるのがメリットだが、そういった利用をしないのであれば海外での楽天モバイルの利用はかなりおすすめできると思う。
ミドルユーザーでも、例えば国内で20GB、海外で10GBを利用する場合合計で8,278円(税込)となりそこまで高くはないと思う。
私自身も1年の無料期間が終了したら解約するつもりではあったが、料金プランがRakuten UN-LIMIT VIに切り替わることもあり、回線が無料で維持できるため、そのまま維持し、次回の渡航の際には楽天モバイルを利用しようと思う。
コロナが収束するのを願うばかりである。
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