今度はデルタ航空 理不尽な要求をする乗客には毅然とした対応を

デルタ航空です。
乳幼児の座席を勝手に確保した乗客家族を強制降機させました。

米デルタ航空を利用した米国人家族が降機を強いられたと主張

4月23日、ハワイマウイ島のカフルイ空港からロサンゼルスまでのデルタ航空。

空席待ちの乗客がいたために、2歳の子供が使用していた座席を譲るように言われたものの、拒否したためにトラブルになったものです。

トラブルになった本人が日本時間の5月4日に動画を公開していましたが、6日に削除しています。

元々公開されていた本人の動画の説明は以下のとおり。
2017/05/03 に公開
Here is a video of Delta airlines booting myself, my wife and my 2 children ages 1 and 2 off delta flight 2222 April 23 from Maui to LAX. They oversold the flight and asked us to give up a seat we purchased for my older son that my younger son was sitting in. You will hear them lie to me numerous times to get my son out of the seat.The end result was we were all kicked off the flight. They then filled our 4 seats with 4 customers that had tickets but no seats. They oversold the flight. When will this all stop? It was midnight in Maui and we had to get a hotel and purchase new tickets the following day. email bootedbydelta@gmail.com
正確性の為、あえて全文引用していますが、「息子が座っていた息子のために購入した座席を空けるように言われた」ということ。
その後、深夜だったのでホテルの宿泊費用とユナイテッド航空のチケット費用が掛かったという主張です。

今回の出来事、日本のニュースでも報道されています。
 一家は5人家族で、夫婦と18歳、2歳、1歳の子供。大人3人分の席を予約し、当初は乳幼児2人を夫婦がひざにのせる形で搭乗する予定だったが、18歳の息子が別の便ですでにロサンゼルスに出発したため、空いた1席に2歳の子供を座らせた。ところが、デルタ側は「連邦当局の規定で2歳児は親のひざに座らなければならない」と要求。当初拒否していた夫婦は最終的に席を空けたが、降機を命じられた。

 デルタ側は「従わなければ、あなたたち(夫婦)は収監される」とも説明したという。デルタのホームページでは2歳以下の子供もチケットを購入し、チャイルドシートを利用するよう促している。連邦当局も同様の見解で、やむを得ない場合は親のひざにのせても構わないとの立場だ。

今度はデルタ航空…カリフォルニアの家族を強制降機 乳幼児の座席めぐり 「返金と補償」約束 2017.5.5 11:27 産経ニュース

子供の座席を勝手に占領していただけ

今回の出来事、日本語のニュースではイマイチ不明確なので現地のニュースも見てみましょう。
Brian Schear says he bought the seat for his 18-year-old son, who ended up going home on an earlier flight.

Schear says he and his wife planned to have their two toddlers sit on their laps, but figured since his oldest son wasn’t using his seat, it would be okay for his other son to sit there.

But Delta said when their oldest son didn’t check in, the seat automatically became vacant and could be used for standby passengers.

In a video uploaded to YouTube, Schear told a flight attendant, “I got him a ticket on another seat and you’re saying you’re going to give that seat away to someone else? That’s not right. I bought the seat. You need to do what’s right and just leave us alone.”

Delta responds after family kicked off flight from Maui to Los Angeles May 4, 2017, 8:37 pm khon2
まず、息子が座っていた息子のために購入した座席とは実際に座っていたインファント(2歳以下の子供)の座席ではありません。
そもそも購入したのは18歳の息子の航空券。

その18歳の息子は別の航空券を手配して帰った。
そしてその18歳の息子の座席をインファント用に使用するつもりであったとのこと。

18歳の息子は当然ながらチェックインしていないので、スタンバイしていた乗客用に開放されたというもの。

航空券の名義変更不可は常識

一般的に航空券は名義変更できません。
稀に名義変更が可能な航空券も存在しますが、もちろんきちんと手続きをしたうえでの話。

航空券の名義は座席に座っている人でなければならないというのは常識です。

飛行機に乗ったら座席がDQN家族に占拠されていた

今回の出来事。
日本語の掲示板風に記載するとしたら飛行機に乗ったら座席がDQN家族に占拠されていたという一言につきるのではないでしょうか。

デルタ航空の対応は正しいのか?

デルタ航空、結局動画が公開された5月4日にお詫びと返金をすることを表明しました。

私はこの対応は支持できません。
ソーシャルメディアに対する過剰反応以外のなにものでもないと思います。

今回、勝手に座席を占領していたのは疑いようのない事実。
そもそも、この家族が勝手なことをしていただけであれば謝罪は必要ないはずです。

しかし、デルタ航空の職員の対応も問題になる可能性がないとは言い切れません。
映像を見る限りでは乗務員の対応は高圧的とは思いませんが、この家族に対して収監され子供が里子に出されるというようなことを言ったとの報道もあります。(映像で「里子」という言葉は聞き取れます)

実際に、このことが話題になっています。

また、「存在しないFAA(連邦航空局)の規則をデルタ航空の職員が言った」と。既に削除されていますが、この映像のYoutubeのコメント欄に書いてありました。

ただし私は、FAAの規則についてはデルタ側の主張で問題ないと考えます。
「安全上、乗務員の指示に従わなければならない」ということはFAAの規則にも書いてあります。

航空会社には例えSNSで拡散されたとしても問題とならないプロフェッショナルな対応と、理不尽な要求をする乗客に対しては毅然とした対応が求められます。

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