シートベルトは適切に着用していますか?

旧ブログからの移行記事です。
2008年の記事になります。

しっかりシートベルトをしない客を降機させた

2008年8月にネットでもかなり反響があった事件。


もともと、毎日新聞の地方版インターネットサイトが九州の知的障害者就労支援施設の施設長へのインタビュー記事を掲載したところ、それによる反応があったもの。
既にその記事は毎日新聞のWEB上からは消去されています。
当時の記事は以下の内容でした。
 --知的障害のある人を取り巻く環境は変わりましたか。
 ◆まだまだ厳しいです。先日、羽田空港から飛行機に乗った時、娘がシートベルトを付けるのを嫌がりました。私が上から抑えていたので問題はないと思うのですが、しっかり締めずに声を出していたこともあってか「シートベルトをしていない人を乗せることはできない」と、降ろされました。別の便に乗って帰りました。
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20080824ddlk43040245000c.html 毎日新聞2008年8月24日地方版
当時の記事では知的障害者とされていました。

上記の引用から分かる事実は客室乗務員が「シートベルトをしていない人を乗せることはできない」と降機させたということ。
シートベルトをしていない人を搭乗するのを阻止するのは運航上の安全確保の観点から正当なことです。
ところが、この問題、ネットで騒がれ始めると、その施設の関係者と思われる人から「シートベルトはしていた」という主張がなされるようになりました。

発端となった毎日新聞の記事でも、シートベルトをしていないと完全には読み取れません。
むしろ、シートベルトをしていたと思われるくだり『しっかり締めずに声を出していた』もあります。
ということは、当時の記事とシートベルトを着用していた主張が正しいとすると、しっかり締めていなかったけど、シートベルトはしていたということになります。

シートベルトは腰の低い位置でしっかり締めることが必要です。
というのも、緩々の場合、乱気流が発生した場合にすり抜け現象が発生してしまうこと。
すなわち、シートベルトをしていないのと同じことになってします。
シートベルトをしていたからといって、すり抜けてしまうような締め方で果たして大丈夫でしょうか?
最近ではすり抜け防止の観点から上級クラスの座席で3点式シートベルトを導入している航空会社もあります。
ユナイテッド航空の新しい国際線用ファーストクラスも3点式が採用されました。
母親が手で押さえていても何も意味を成さないのです。

知的障害者でなくてもシートベルトの適切な着用ができないのであれば搭乗できません。

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