ゲートでアップグレード確定 だけど機内で座席を勝手に変更されました

サンフランシスコから成田までユナイテッド航空のビジネスクラスで帰りました。

ゲートでアップグレード確定

乗り継ぎ時間に余裕が無かったのでレッドカーペットクラブは利用しませんでした。
成田行きは一番端のG99番ゲート。
搭乗はファーストクラス、ビジネスクラス、グローバルサービス、1Kが優先搭乗。
実際は「ファーストクラスとグローバルサービス」と「ビジネスクラスと1K」というように分かれました。


アップグレード確定まで、ゲート付近で待ちます。
かなり待たされ、アップグレード済の搭乗券を貰いました。
割り当てられた座席は11E。
中央のセンター席ですが、バルクヘッドなのでとりあえずよしとしましょう。

搭乗のとき、横を見るとフライトアテンダントが昨日のブログ でお伝えした不思議な雰囲気の夫婦の旦那に怒鳴られています。
どうも直前に機材変更があり777-200 International Configuration 1からInternational Configuration 2に機材が変更になったために座席調整がされたらしく、そのことで揉めているようでした。
もっともこの時点でも、まだ、その災難が自分自身に降りかかることになろうとは思いもしませんでした。

はっきり言って大迷惑でした こころの病気をかかえた人の航空旅行

成田行きの機内に入ると直前に機材変更があったからでしょう、機内で2箇所ほどで揉めているのを目撃しました。
荷物を収納し、自分の座席に着き、ウェルカムシャンパンを貰いました。

飲み干してしばらくしてからトイレに立ちました。トイレから戻ってみると、驚くべき光景が…
私の座席に例の不思議な雰囲気の夫婦が座っているんです。
搭乗券は座席に置いといたのでそれもなし。
地上職員の男性がいたので、抗議すると、私の右側(11F)に座っていた、アメリカ国籍と思われる方が「変わったよーん」と。
彼は通路側ですから問題ないもののセンター席ではバルクヘッドか否かは雲泥の差です。

地上職員は「同じセンター席だからいいでしょ」と。
そうしていると、先程搭乗口で揉めていた日本語が出来る乗務員が来て、懇願されました。

この乗務員の方の対応、本来なら乗務員は機内から降機する必要はないのにもかかわらず、その不思議な夫婦の旦那と降りて地上職員と交渉に当っているのも知ってましたので、これ以上彼女を困らせるのはかわいそうでもあったため応じることにしました。

地上職員には抗議の意味も含め、座席が変更になった人の新しい搭乗券を全て印刷しなおして持ってくるように伝えてそのようにさせました。

後で書きますが、結果的に座席を交換しなければならなかったという判断自体はしょうがなかったかなと思いました。
また、後ろのセンター席に移った後も、両サイドの方が気を遣ってくれたため、それほど窮屈な思いをしなくて済みました。
1回目のミールサービスの後、席の交代が妥当だった理由がわかりました。
サンフランシスコ-成田間は約12時間の飛行時間です。
非常に長い飛行時間のためミールサービスが終わると消灯します。
消灯後事件は起きました。
消灯した後前列の左側のアメリカ国籍の方がパソコンを利用するために読書灯を点けました。


そうすると、例の夫婦の奥さんのほうが、フライトアテンダントへ抗議しています。
その内容が聞こえていましたが、「眩しい、消して欲しい、それが元で病気になったらユナイテッド航空はどのように責任を取ってくれるのか?」と…
読書灯で病気?
すごい不思議だったんですが、しばらくすると理由がわかりました。
徐々にその奥さんの声は大きくなり、最終的には手足をバタバタさせ、わめき声に近いような状態になりました。
休憩中の運航乗務員も来て、「これ以上ひどい状態になると途中地での着陸を検討しなければならない、場合によっては拘束する場合もある」と告げています。
旦那はのフォローはあまりなっていません。
見ていてもオロオロするばかり。
結局フライトアテンダントが水やお絞りを持ってきて必死に落ち着かせてました。
ちなみに、その夫婦両方とも英語が全くダメのようでした。
結局、騒ぎは数分で収まったようです。
この症状、あきらかにこころの病気です。不安症の一種だと思います。
その後は、比較的その奥さんの状態も安定しており、問題も起きませんでした。
こころの病気は何らかのきっかけで脳内伝達物質が正常に分泌されないことにより発症するものです。
適切な治療が必要です。
今回、座席を交代するときに搭乗券を見ましたが、会員レベルはプレミアでした。
本人は好きで発作を起こしているわけではありませんが、周りの人にとっては苦痛です。

今回の夫婦は恐らくあまり他人の影響を受けにくいバルクヘッドの座席をあらかじめ予約していたのかもしれません。
しかし、機材変更はけっこうありますし、オーバーブッキングなどで事前予約してある座席を外される危険もあります。
日本語を話せるフライトアテンダントが乗務していたこともあり事無きを得ましたが、例えば乗り継ぎ前のラスベガス-サンフランシスコで発症していたのであれば拘束された可能性もあるでしょう。
閉所に半日以上閉じ込められるわけですから、発症の不安を抱えた状態での搭乗は適切ではなかったと思います。
2005年12月にマイアミのアメリカン航空機内でパニック症の発作を起こした乗客が航空保安官に射殺されるという事件が起きています。
この時は、爆弾を所持していることを口走り、機内から逃げようとしたことが原因とされています。
こころの病気をかかえており、旅行に際し不安がある場合は必ず専門医に相談して下さい。
万が一発作が起きたときの対処方法のアドバイスを受けてください。

発症した奥さんを懸命に落ち着かせようとするフライトアテンダントの姿勢も高く評価したいと思います。
このときはサービスカードを渡しました。
降機するときに、その奥さんから座席を代わってくれた御礼と、迷惑をかけたお詫びをいただきました。

もう少し、味付けを研究されたし 幕の内弁当

座席を変更され、プチ怒り気味。
けっこう揺れたのでなかなか、食事が始まりません。
あたためたナッツとジュースの配給はこの付近で始まりました。


飲み物は、セブンアップです。


ナッツはピスタチオがたくさん入ってました。


もしかして、単に、最後のほうだったからかも・・・
それでは、お弁当スタートです。

前菜 蟹卵焼、海老握り寿司
若鶏山椒焼、わけぎ芥子味噌和え
なぜか、ガリが・・・
まあ、お寿司が入っているのであっても良いんですけどね。
茶蕎麦もいただきました。

茶蕎麦
成田発の茶蕎麦は生麩が添えてあったりしてレベルが高いんですが・・・
サンフランシスコ発はまだまだですね。
次も、とっても不思議な組み合わせの一品。

鮪あぶり焼と合わせ野菜
合わせ野菜が変なんですよね。
ただ、鮪のたたきといった感じなので、私は嫌いではないです。
それでは、メインに・・・

主菜
このメニュー、何回か同じ組み合わせのものを食べたことがあるんですが・・・一番変なお弁当です。
まず、ご飯。

花型御飯
アメリカの炊飯技術では、そこそこのレベルかもしれませんが、イマイチなんですよねぇ。
笹の葉の香りがなかなか良い点と、たまに、当たりの時もあるので、炊飯方法と機内での加温方法をもう少し研究していただきたいと思います。
続いて、関西風?の一品。

牛肉和風ステーキ、椎茸、しめじ
これね、甘すぎるんです。
牛肉に砂糖をかけるくらい甘い味付で食べるのは、主に三重県より西側の地域。
苦手です。
これも、薄味。

鯛酒蒸し野菜あん
これも、関西フューチャー。
ユナイテッド航空の和食は、以前、京都の料亭の指導を受けていた時期もあって、関西風のメニューが多いような気がします。
関西の味付って難しいし、東京の人が真似てもなかなかできるもんじゃない。
したがって、妙に甘いおかずや、薄すぎる味付などの悪い部分が目立っちゃってます。
決して関西風や京風料理が不味いというわけではありませんが、その繊細さを求めるのはかなり難しいでしょう。
続いて・・・

白菜と揚げの柚子侵し
これは、家庭的な味ですね。
この後、いつもだったらデザートですが、今回はそのまま、就寝するつもりだったので、何も食べませんでした。
なかなか、寝られませんでしたが・・・

いつものきつねらあーめん

腹は立ってもお腹は減るよということで、ギャレーをうろうろ。
いつものお食事をGETしました。


4分たったら出来上がり~


天然調味料だけで、ここまでの味が出せるのは凄いと思います。
毎日食べたい味ではないですが・・・
ターキーサンドイッチもいただきました。


サンドイッチは日本発のほうが美味しいです。

前列の客のこともあって、両サイドの人は非常に気を遣ってくれ、トイレやギャレーに行くときは出やすいようにフットレストを戻してくれるし、フライトアテンダントも何も言わなくても、ジュースやお菓子まで持ってきてくれました。

セカンドミールサービス

この辺りでスタート。


まず、コーヒーとオレンジジュースからスタート。


パンは食べないつもりだったので断ろうと思いましたが、トレーにのせた状態で配膳されました。


このパン、苦手。
セカンドミールはあたたかいペストリーです。

アスパラガスとアズィアーゴチーズのパフペストリー、ポモドーロソース
ブラックフォレストハム、バジル風味のズッキーニのソテー
これなら、パン要らないよね。
午後から夕方到着のセカンドミールはもう少し、バラエティ感のあるものを出して欲しいですね。昔だと、ヤキソバやカツカレー、ビーフシチューやチリなどが出たんですが…
到着も順調。長かった旅行も終了です。

お詫びのシャンパン

今回、年末年始の長期間の旅行、楽しかったし、ある意味貴重な経験もありました。
何年かぶりにシャンパンをフライトアテンダントから頂きました。
ナプキンでキレイにラッピングしていただきました。


中身はこんな感じ


あまり詳しくないのですが、メニューには次の記載がありました。

Pol Roger Brut NV Champagne

最後のフライトでいろいろありましたが、フライトアテンダントの対応も素晴らしかった。
フライトアテンダントの仕事は大変だと思いますが、頑張っていただきたいものです。
今日で、2006年~2007年の年末年始の旅行記の記事は終了です。

2 件のコメント :

  1. 災難に遭って、キーワードを発しなかったんでしょうか?
     Customer Appreciation
    このふたつの単語を発音すると、たぶん300ドルくらいのTCVAがもらえたかと。w

    あと、ライトを眩しがるPAXがいると元コンチのCAは「アイマスクしろよ ゴルア!」ってナイスに冷たいサジェスチョンをしてくれます。2回くらい見かけました。

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    1. いやー、ドン引きでした。
      UAUAの頃だから、コメントカード配りまくったけど、Customer Appreciationもらえたかも。

      そうそう、アイマスクすればいいのにね。
      言ってみても良かったかも。
      気が付かなかったです。

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